RPA とは
RPAとは、Robotic Process Automationの略です。
簡単に言うとホワイトカラーの定型業務を自動化するシステムのことです。
ここでのホワイトカラーは、color(色)ではなく、collar (襟)です。
白い襟というと何を思い浮かべますか?
そうです。ワイシャツです。
ちなみにワイシャツのワイもYではなく、ホワイトのワイです。
ホワイシャツ→hワイシャツ→ワイシャツですかね・・・
Whyの発音もほぼワイと同じように・・・
そのワイシャツを着ている社会人は、肉体労働より、頭脳労働の人々ですね。
その方々の毎日同じことをする提携業務を自動化するのが、RPAです。
ちなみにブルーカラーも存在して、青い襟、つまり肉体労働者を指します。
アメリカで、1920年代のアメリカで労働者と監督者の区別をつけるために違う色のシャツを身につけ始めたのが語源らしいです。
具体的には、特定のWEBサイトから情報を収集し、Excelに入力するような作業です。
簡単に例を挙げます。
例1:例えば、小学校なんかにある、毎日1時間おきにチャイムが鳴らしたい場合、今までは、1時間おきにチャイムボタンを鳴らしていたかもしれませんが、RPAを使用することによって、1時間おきに勝手にチャイムが鳴るように設定します。
例2:フォルダーの中にExcelやらWordなどのファイルがあって、特定の物を抽出する作業を自動化します。
RPAのクラス
RPAには3つのクラスに分けられます。
1つずつ見ていきましょう。
RPA – 定型業務の自動化
ルールに沿った単純作業の自動化です。
既に確立された技術なので、3段階の中で安価で導入できます。
EPA – 非定型業務の一部自動化
AIを活用することで、ビックデータを分析し、結果を出力します。
ビックデータとは、データの量、データの種類、データの発生・更新頻度(Value/Volume/Velocity)からなります。
つまり、膨大な量のデータという意味だけでなく、さまざまな種類・形のデータという意味になります。
https://data.wingarc.com/what-is-big-data-11866 - データの時間
つまり、このEPAでは、手書きの文字を読み取るAIOCRなども含まれます。
最近では、手書きの文字をカメラで読み取ると文字にしてくれるアプリや、レシートを写真で撮るだけで家計簿にしてくれるアプリなど目にしたことはないですか?
こういう様々な形に対応したものがEPAです。
CA – 高度な自律化
先ほどのEPAの技術をさらに応用した技術になります。
経済情勢や、気候など、その時その時によって判断基準が変わるような状況を考慮した経営判断や商品の仕入れなどをします。
RPA対象業務
作業時間が大きいものから着手していくのが基本的な考え方ですが、
RPAにも何でもかんでも自動化すればいいってもんではなくて、向き不向きがあります。
ルーティン
時間度行う業務や、
毎日、毎週、毎月などの定期的な業務を自動化します。
ルール
手順化された業務を自動化します。
例えばAの条件の時、こうしてください。もしAでなく、Bならこうしてください。もしそれ以外なら、こうしてくださいなどの条件化したものの自動化です。
正確性
人による作業ではミスが発生する可能性が高い業務を自動化します。
RPAのメリット
RPAには、たくさんのメリットがありますが、自動化することによる大きなメリットを簡単に紹介します。
コストを削減できる
今まで人が行っていた業務をロボットにさせることで、人件費を削減することができます。
また、人件費を削減することでその分、クリエイティブな仕事に専念できるので、生産性が上がります。
費用も比較的に安価で、導入しやすいのが特徴です。
ミスがない
今までの人為的ミスをなくすことができます。例えば、金額の計算をする場合、電卓で計算すると、必ず、ミスが出てきます。
これをロボットにさせることによってミスをなくします。
RPAの特徴
作成が簡単なのが大きな特徴です。
それは、コードを使用しません。
つまり、プログラミングが不要です。
最近話題のノーコードというやつです。
ノーコードとローコードの違いなどはこちらで詳しく解説しています。
※他のプログラミングを習得しているなどのプログラミング思考があれば、より効率的に、保守性に優れたシナリオを作成することができます。
シナリオとは、Aの時、Bをする。Cの時はDをするなどの作成したものをシナリオと呼びます。
マクロとの違い
マクロも自動化ですが、マイクロソフト製品内でしか、できません。
Excel内で、関数(足し算とか引き算とかSUMって聞いたことないですか??)を使用した作業を自動化します。
それに対し、
RPAでは、ExcelとWordの複合や、WEBページから画像を持ってくるとか、対応の幅が広いのが大きな違いです。
WinActorとは
RPAで自動化をするにあたって、自動化のシステムを作るツールです。
WinActorのほかに、UiPathやBizRobo!など種類があります。
WinActorの導入
WinActorとは今まで説明してきたRPAのシナリオを作る場所です。
WinActorは有名で評判が高いです。
導入の手順は、ライセンスの購入をまずします。
ライセンスを購入することで、インストール権限が付与されますので、インストール実行し、WinActorを起動できます。
そのあと、ライセンスの発行手続きが又ありますので、ここでライセンスを入手することができます。
ライセンスにはフル機能版と、実行版が存在します。
それぞれ1年ごとの契約になりまして、
フル機能版 | 90万8千円 / 年 |
実行版 | 24万8千円 / 年 |
機能
フル機能版 | 実行版 | |
---|---|---|
シナリオ作成 | 〇 | 〇 |
シナリオ開発・編集 | 〇 | × |